Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~

爆弾投下




扉が開いて

「お茶飲みに行くぞ」

「はい。いってらっしゃいませ」

何でもいい、出てってくれるなら…

「何言ってだ。お前も行くんだ」

「…はぁ?」

「そんなどんぐり眼見開いてないで。さっさとする」

「は、はい」

慌ててバックを掴み社長に従う。

お茶飲みながら打ち合わせかしら。


ビルの近くのホテルのカフェに連れて来られた。

へ~

外から見てるのと中は違うのね。落ち着いた雰囲気。

「何にするんだ?」

あっ、いけない。

「カプチーノをお願いします」

ウェートレスさんに

「ブラックとカプチーノ…ケーキとか食わないのか?」

「!?」

「おい」

ハッ!

「あっ、け、け…」

「ここのケーキは美味いから食え」

ケーキを注文してくれた。

て、天変地異でもおこるんじゃないかしら。

季節外れの台風とか…雨は確実に降るな。傘あったっけ!


「…ぃ おい」

「は、はい」

いけない、頭が飛んでた。

「何をぼけーとしてる?」

「す、すみません。何でもないです」

ひたすら謝る。

「おかしな奴だな」

おかしいのは社長の方です。


コーヒーとケーキが運ばれてきて

えっ?

ケーキが二個って…社長!

「うん、どうした?さっさと食え」

「…はい。頂きます」

社長がケーキを食べてる。

甘い物 食べるんだ!


ケーキを一口食べて

「美味しい」

「だから、美味いと言ったろ」

「はい」

ケーキは美味しい。

だけど、仏頂面でケーキを食べる社長を見るなんて…ある意味、ミラクルだ。



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