こちらミクモ探偵事務所3

再び警察署


「何かあったんですか?」

肩で息をしながら警察署に駆け込んだ。

そこには深刻そうに腕を組ながら立っている狸翠がいた。
そして、その後ろには俯いたまま席に座る雄太郎。

紘哉の動きが一瞬止まった。

「どうした?」

「いえ、何でも……」

狸翠に不思議そうな目で見られ、視線をそらす。
狸翠は首をかしげ、手元の書類に目を落とした。

「まぁ、いいや。少し進展があった」

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