俺様王子にご注意を

■人の優しさ


「夢...?」

目が覚めるとベッドで寝ていた。

でもここは和也の家...。

和也の家の私の部屋...。

そっか...。私和也の家でお世話になっているんだから...。

ままは仕事で1年帰ってこないんだから...。

だから...だから...。

デジタル時計に目をやると...

「へ...?月曜...日??」

そうだ...。

今日から学校だ...。

GWはもう終わっちゃったんだから...。

「やっばーいっっ!」

急いで制服に着替えて1階に下りていった。

「あら...玲奈ちゃんおはよ。」

「おっおはようございます...。」

「いまちょうど起こそうと思っていたのよ。ほら、コーヒーでもどう??」

「ありがとうございます...。」

おばさんはいつもどおりに接してきた。

だから私もいつも通りにした。

これでいいんだから...?

「あの...おばさん。」

「んー??」

「和也...まだ寝ているんですか??」

「...。」

「おばさん...?」


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