妖怪のアイツと人間の私 ~夏空に想いを~

その日は突然に…




「はぁ…はぁ…。」


私は学校に着き息を整えながら教室へと向かいドアの前で一度深呼吸すると中に入った。


今日も変わりないクラスは楽しそうに友達同士でじゃれあう男子や恋ばなで盛り上がる女子といった所だった。

私はそれらを通り過ぎやっと自分の席に座る事ができた。




…ふうー。朝から疲れきった気分だよ


疲労感を隠しきれず溜め息を出すも鞄からノートや何やらをだし横にかけようとしたら



「……ッ!!!?」


ギョッと音がでてしまいそうなくらい驚いた。





(―…彩花ー!会いに来たぞーッ!!!)


(瑰竜!?どうして…)



クラスの人にばれないよう気をつけながら小声で窓にひょっこり現れた瑰竜に話しかける。


耳がいいのか小声でも私の声はきちんと瑰竜に届いており子供らしい笑顔をしながら言った。





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