ランデヴー II

<運命の悪戯>

「え!? それって真面目な話!?」


「うん、もちろん」



土曜日。


私は佐和子に誘われるままに、自宅を訪れていた。


ちょうど賢治とのことを報告したいと思っていた所だし、2つ返事でお邪魔することにしたのだ。


会社では昨日納会が行われ、今年の業務は全て終了した。



佐和子は相変わらず忙しく過ごしているらしく、毎日過ぎるのが早いと嘆いている。


それでも年の瀬のこんな時期にも私を呼び出すくらいだから、それなりに心のゆとりはあるのだろう。


美咲ちゃんはすやすやとベビーベッドの上で眠っている。



そんな佐和子に賢治と付き合うことになったことを報告すると、彼女は驚きながらも眉をひそめた。



「本気で言ってんの? だって、モリケンって……あのモリケンでしょう?」


「あの、って……今は彼真面目だし、私のこと大事にしてくれてるよ?」


「そうなの……?」


「うん、そうなの」
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