心恋ふ

時に人はどうしようもない衝動にかられることがある

《沖田side》


今日の土方さんは朝から機嫌が良く……いや、良すぎてそれが原因で朝から男達に泣き付かれてしまった。

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『おい総司！あ、あの土方さんが飯時にど、どどどど怒鳴らなかったぞ!?』

『土方さん、昨日変なもん食べたんじゃない？』

『そんな一言で済まされる話しじゃないだろ！　病かもしれねぇだろ!?』

『そうですよ隊長！　いつもみたいに屯所に怒鳴り声を響かせてくださいよ!!』

『お願いしますよ隊長ぉ……』


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仕方なく、稽古が終わり縁側に居るだろう土方さんに会いに行くと、やはり縁側に居て桜を見ていた。

僕は少なくとも、
今日の土方さんがずっと居てくれたら楽なんだけどなぁ……。


ふふっと笑うと気配を感じたのか土方さんが振り返った。
その顔の眉間には一本も皺は寄っていない


……それはそれで寂しいし、つまんないかな？


土方さんは僕が隣に腰を下ろすと「よぉ、総司」と声をかけてきた。