家元の花嫁【加筆修正中】
リサーチ≪隼斗の巻≫
ゆのがうちに住むようになって4日が経った。
彼女は気を遣っているのか、食事を殆ど残す。
俺は気になり、今日初めて聞いてみた。
「うちの食事は口に合わないか?」
「いえ、そんなことはありません。とっても美味しいです」
即答した彼女。
って事は、何故残す?
「じゃあ、具合でも悪いのか?」
「えっ?……どこも悪くありませんけど」
「けど、殆ど手を付けてなかった気がするが……」
「そ、それは………」
彼女は言葉を濁した。
目を泳がせ、徐々に俯き加減になってしまった。
もしかして、アレルギーでもあるんだろうか?
それなら残しても仕方ないよな?
居候のような状態で『アレルギーがあるので食べれません!』なんて、
普通の子なら言えないだろうから……。
「何だ?隠さず言ってみろ」
言葉こそぶっきらぼうだが、
トーンは落ち着いた感じにゆっくり優しく話し掛けた。
すると、