【完】好きになんてなるワケないっ!!

好きな人







「ただいまー」



「……おかえり。遅かったな」



家に入ると少し不機嫌そうな神谷くんが玄関まで出てきた。



「いや~……増岡綾綺と図書室の本棚の整理させられちゃって……」



「ふぅん……じゃあ綾綺と何時間も一緒にいたんだ」



「まぁ、そういうことになるね」



神谷くん、どうしたんだろう?
ま、いっか。



「あ、じゃあ急いで晩ごはん作るね」



私はエプロンをつけ、キッチンに入った。
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