スイートルームの許婚

~由可奈side~

* * *

「ここは…!?」


「意識…戻したのか?」


私の手を握っていた主が声を掛ける。


「愛…斗!?」


私が誰よりも頼りたかった相手がそばに居てくれた。



「仕事は?」


「仕事よりもお前の方が大事だ…」


私の右手を両手で包み込む愛斗。



「私…」


「お前の出生のコトは栗原から聞いた…。でも、由可奈は由可奈…お前の出生なんて関係ない!だから、俺を置いて逝くな!バーカ」


「…ゴメンなさい・・・」


< 278 / 289 >

この作品をシェア

pagetop