赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜

追跡調査

*****


ふとした瞬間思い出す。


細いのに、程良く肉が付いていて抱き心地が良かった。

香水とは違う、優しい香りが鼻腔をくすぐる。

あの心地良さに包まれて、また眠りたい……。


「って! 何を考えているんだ、俺は」

正気に戻り、頭を振って今考えていたことを払いのける。
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