二重人格神様

花嫁








―――――――…
――――…



それから、約1時間くらいフェイランさんに屋敷のいたるところを説明された


屋敷の中は、洋館のような内装で広くとても綺麗


食事をとる部屋や王の間など、神様と言うよりどこかの国の王家みたいな環境にただびっくりしていた




「なんか…本当に私達がイメージしている神様とは全く違うんですね」



廊下をフェイランさんと並びながら歩き、そう呟く


「そうね。人間がイメージする天界はただのイメージ。非科学的な物でしょう?でも、天界は存在するの、こうやってね」


「はい」


「天界の神は人間界を知っている。でも、人間は天界をイメージとして頭にあるだけ。確証はない。そこで優劣なんて言葉は悪いけれど、上下の関係が生まれたわ」


「……」

「だから、神は人間を守るものとして長い歴史を気づいてきてるのよ。もともと、人間と神様の始祖は一緒だったわ。だけど、どこかで食い違い力をつけた人間がうまれ進化した。それが私達、神の誕生よ」


「そう、だったんですか…」


神様と人間との間にそんな歴史があるんだ


知らなかった…まぁ、そうだよね。だって、フェイランさんの言う通り


天界はイメージとしてしか私たちの中にはなかったんだもの




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