《完》BLOODMOON~あやかしの花嫁~
三巻*先生の花嫁

賭け引き~花奏side~

小笠原先生は私の父親の蒸発を知っていた。



「先生の方がお前に本気のようだな~」


「ええ~っ!?」


私は閑音君と国語科の教科室を出て、教室に向かって廊下を歩いていた。



「先生は単に家の事情で…」


私のコトなんて自分の子供を産ませるだけの道具にしか見てないと思う。
おまけに、強引に力で私の躰の自由を奪って、変なコトしようとするし。


「私は小笠原先生の好みじゃないし」


「あなたたち、急がないと…授業始まってるわよ~」


保健医の田井先生と遭遇。


白衣の中は胸元の開いたブラウスに短いタイトスカート。
誘惑フェロモン、全開に押し出されてる。

田井先生のフェロモンに毒された男が私の隣に一人。

閑音君ってば、鼻の下伸ばしちゃって、呆れて何も言えない。




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