笑う門にはオレ様がきた!!
5COCONE

師匠には絶対服従すべし

水族館で須磨さんと会って以来


師匠は家でもよく
仕事部屋に籠るようになった。


どうやら秋に行われる
コンペに向けてだろう。


そのコンペは
とある老舗のホテルが改装と共に


メインスペースに
ホテルの目玉となるような
空間を作って欲しいというものだった。


「晩ごはん作ったのにな…」


今日のメニューは
魚の煮付けと根野菜たっぷりのお味噌汁。


それから
ほうれん草の白和えに…
師匠が最高に旨いと
珍しく誉めてくれただし巻き卵。


冷めない内に食べてくれるかな…


一度仕事部屋に籠ると
何時間も出てこない師匠。


ちゃんと食べなきゃ体壊しちゃうよ。


私は師匠の部屋に向かうと


意を決して仕事部屋をノックする。








ん?


返事がない。


もう一度ノックするも


返事がないのでそっとドアを開けてみた。


「師匠…?」






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