王子様とスイートな恋をはじめましょう

★私はメイドじゃありません!!★


あれから1週間がたとうとしている。

私の穏やかな生活は彼が来たことによって荒波のように一変した。

「なあ、アリサ。疲れたから肩揉め。」

「はぁ?」

なんで命令してんのよ!!

「なんだその目は?」

「・・・。」

あの日から毎日!!
来ては命令、来ては命令の繰り返し。
ほんと私はあなたのメイドじゃありません!!

「俺の言うこと・・聞けるよな?」

なっ、なによ。
そんな目で見たって気は変わらないんだから!!
・・・って言ったけど、やっぱりイヤとはいえない。

「はぁ・・・。なんかある意味私の弱みにぎられてるなぁ・・・。」

「なんか言ったか?」

「いいえ。何でもありません。」

棒読みでそう言うと、アベルはそれがツボにはまったのか大爆笑しはじめた。

「アリサ。ぷっ!」

「ちょっ!人の顔みて笑うってひどいよ!!」

「そんなこといわれてもっ!!ははははは。」

にしても、笑いすぎだよ!!

< 5 / 25 >

この作品をシェア

pagetop