《続》跡目の花嫁さん~家元若旦那の危ない蜜月~

1日だけの恋人ー桃SIDEー

* * *

紹介はしてくれたけど、濱部社長は車内。
私一人で、診察を受けた。


年配の女医の先生で、親身になって相談、診察を施してくれた。


何も心配するようなコトはなかった。
私の唯の気苦労だった。


私は晴れ晴れとしたキモチで病院のエントランスを出た。


駐車場で待つ濱部社長に報告した。



「ありがとうございました」


「よかったね」


「はい」


私に満面の笑顔を向けて、自分の妻のコトのように喜んでくれた。
< 107 / 191 >

この作品をシェア

pagetop