お姫様の作り方

あとがき

お姫様シリーズ第四弾、『自由になれないはずがない』
お楽しみいただけたでしょうか?モチーフは…完全にディズニーの『アラジン』ですね。すいません、本当に影響を受けております、はい。


人魚姫に本当にちらーっとだけ登場した陸くんの弟である由貴がメインヒーローでした。作中でフルネームを言うところはなかったのですが空路由貴です。そしてさらに追加で設定を話しますと茉莉花と同い年、つまり高校1年生です。


先程も話しました通り、今回は(も)完全にディズニー版に近いかなと…。いやだってですね、言い訳しますと原作の方のお姫様って影が薄い…泣
一応曲がりなりにもお姫様にスポットライトを当てるのがこのシリーズの趣旨ですからね!そんな影の薄いヒロインなんて嫌です私が!


さて、というわけで『アラジン』的要素として使ったのはまず茉莉花の名前ですね。ジャスミンですジャスミン。ジャスミンを漢字表記にすると茉莉花になるので茉莉花はもうそれで決定でした。由貴についてはとにかくアラジンが私の中では自由というイメージが強い青年だったので自由の『由』を入れたくてああなりました。
あとは茉莉花の名字である虎南ですが、虎はディズニー映画『アラジン』に登場しますラジャーというジャスミンのペットの虎から引っ張ってます。虎って入れたかった。
あとは猿田さんですが、ジャスミンのお父様がサルタンという名前なのでそこから。ぶっちゃけどうでもいい話ですねほんっとすみません。ていうかサルタン国王…笑


ワードとしては魔法の絨毯ですかね。本当はランプとか魔人も出したかったけどそれは無理だった…ファンタジー要素濃すぎる…泣
あとはバルコニーとかも結構使いましたね。バルコニーに魔法の絨毯で来てくれる王子様素敵だなぁとか思いながら書いてました。


茉莉花はですね、意志はすごく強いんですよ。というか自分はこうしたいという信念自体はすごくある子なんです。でもそれ以上に周囲の顔色を窺うというかそういう風に生きていくことを割と余儀なくされてきて、結構運命受け入れ型だったんです。でも、お嬢様としての茉莉花じゃない茉莉花から入って(=出会って)も受け止めてくれた由貴との出会いを通じて、「お嬢様というフィルターなしでもこうして接してくれる人がいる」ということに勇気づけられていったんだと思います。長い上に分かりづらくてすみません。
なんと言いますか、茉莉花は結構自分がお嬢様だから近付いてきてるんでしょあなたたちみたいに思ってる節は強いと思っています。そんなところはジャスミンに似てるかな。でもジャスミンより物言いは穏やかです。


あと由貴については年不相応というか書いてて「あれ、こいつ高1設定だけどこんな高1はガチでイケメンじゃねーか…」と思いました。こんな高校1年生は存在しません。二次元オンリーです。というくらいに達観してるというか真っすぐというか。でもイチャイチャし始めたらただの高校生でしたね。その辺は可愛かったかなと。
ここまでのヒーローの中で最年少ですが、最年少とは思えないイケメンっぷりを発揮してくれました。書いてて楽しかった!茉莉花とのやり取りも。


というわけで意外と設定を凝って作ったのであとがきが長くなりました。
ここまでお読み下さりありがとうございました。


お姫様シリーズもこれにて折り返しましたね。残すところあと2作です。
これは来年以降の更新になるかと思います。気長にお待ちください。


では次のお姫様シリーズでもお会い出来ることを願って。



2012.12.27
春風夢海
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