強迫性狂愛

不確かな想い




「おわった、おわったね!」

「どんだけだよ、百花」


試験が終わった途端、嬉しくってはしゃぐと

海斗が勢いよくバシン、と頭を叩いてきた。


「痛いよ、海斗!やっと終わったんだもん」

「子犬みたいにキャンキャン吼えんな」


海斗のいつもの小言を軽く無視して、席を立った。


「迅、帰ろう?」

「あぁ」


そのまま、迅に手を握られて教室を後にする。

相変わらず、視線は感じるけれど…あれから何かをされるというこはなかった。

< 135 / 745 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop