オレ様専務を24時間 護衛する

京夜side



俺は立ち上がり、

ソファに丸まってる松波に…



「おい、松波……そろそろ寝るぞ?」

「ん?……はぁ~い」

「はぁ?!!!」



おいっ!!

お前は俺に何を求めてる?


目の前の光景に固まる…俺。



「ん~~」



松波はソファの上で両手を広げて…。


俺に……何を??!



「ん~~……抱っこ」

「へ?」



今のは幻聴か?

『抱っこ』って聞こえたぞ?

男が男に抱っこ……。

何かが間違ってねぇか?



「ほら、行くぞ?」


俺は松波の右腕を掴むと…



「ッん?!!おっ、おい!!お前……何してんだ?!」

「抱っこ~」

「………」



―――――ダメだ。

俺の頭がどうかしてんのか?


< 56 / 673 >

この作品をシェア

pagetop