恋……シヨ?‐武藤 雅晴編‐

Chapter7‐キケンなお化け屋敷‐



ついに迎えた、文化祭当日。

私は朝から料理部の準備で忙しく動き回っていた。


忍先輩達三年生にとっては最後の文化祭だから、最高に思い出に残る日にしないとね!



始まってからすぐに人が来始め、お昼頃には大混雑。

フォンダンショコラもカプチーノアートも、特に女子達には大好評だった。



そして更に好評だったのは、普段は絶対に見ることが出来ない忍先輩のギャルソン姿に違いない。

本当にカッコ良くて私も惚れ惚れしちゃったくらいだもん。


それに対して私の格好は…



「心花先輩…?」



突如、武藤くんの声がしてドキンと胸が鳴った。

大好きな人の声は顔を見なくてもわかるからすごいな…なんて思いながら振り向くと。


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