君に逢いたくて~最後の手紙~

向井君とランチ

「今週の土曜日、
12時から空いてる?」



一昨日、向井君からそんな
メールが届いた。



私は‐空いてるよ‐
と返信した。




今日はその土曜日。



待ち合わせ場所は私んち。



なぜ向井君が私の家を
知ってるかというと…。



合コンした日の夜に、
メールで「教えて」と
言われて教えたから。




―ピンポーン♪



「はーい」



いつもはお母さんが先に出て、
私に用事なら呼んでもらうんだけど、
今日お母さんはバイトに
行ってていないから私が出た。




―ガチャ



「こんにちは、梨衣奈ちゃん」



「こんにちは」




そこにいたのは、私を迎えに来てくれた、
向井君だった。



「莉衣奈ちゃん、準備できた?」



「あ、うん」




向井君なんかかっこいいな。



あ、そうか。



なんか今日、おしゃれしてる。



「じゃあ、行こうか」



「うん、行こう」





2人で歩いて、駅の近く
までやって来た。




そしてお昼を食べる店を探す。



「梨衣奈ちゃんは何食べたい?」


向井君が私に聞いてきた。



私?う~ん?



「…私は、何でもいいよ」




私がそう言うと、
向井君は少し考えてから、
何か思いついたような顔をした。





















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