☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~

今年もあの日がめぐってくる。


忘れもしないあの日が。


わたしが赤ちゃんを失った日――。


美幸を失った日が――。





あれから一年がたった。


今でもあの日のことが、鮮明に蘇ってくる。



前日から子宮口を広げるために、あの痛いラミナリアを入れられたこと。


手術台の上に乗せられ、腕と足を固定され、体のあちらこちらに医療器具を取り付けられたこと。


麻酔を注入されて、眠っている間に、わたしのおなかのなかから、赤ちゃんが取り出されてしまったこと。


目覚めたときには、赤ちゃんはもう生きていなくて、手術のあとの痛みに耐えながら、赤ちゃんに泣いて謝ったこと――。





あの日が近づいてくるにつれ、夜眠っているときに、わたしの夢の中に手術台が現れることもあった。


ベッドが手術台へと変わり、黒い影が忍び寄ってきて、わたしの体を押さえつける。


手術台の上で、わたしは必死に抵抗する。


赤ちゃんを殺さないでと、叫びながら。


しかしわたしは体をきつく固定され、赤ちゃんはわたしのおなかのなかから、取り出されてしまう・・・。



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