イジワルするのはキミ限定*

○支配下に置きたい主義なんだ



翌日。



「サアヤちゃん、誕生日おめでとー!」



「あ。ありがとう!柚子〜!」



昨日購入したメイクポーチをサアヤちゃんに渡すと、サアヤちゃんは少し涙ぐみながら喜んでくれた。



そんなサアヤちゃんを見て、悩んでこれにしてよかったな……なんて思って、心がポカポカした。



「今使ってるメイクポーチ、もう入り切らなくて!ちょうどこれくらいの大きさのやつ買おうかと思ってたの!」



「そ、それはよかった……」



よかったんだけど……。



サアヤちゃん、ちょっと抱きしめる力が強くすぎじゃあ……!



ギシギシと力強く抱きしめてくるサアヤちゃんに、本気で絞め殺されるかと思った私。



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