社内人気No.1のアイツに不意打ちで愛されています。

2.無難と情熱






「氷室さん、今日お昼一緒に…」

「私も私も!」

「うん、じゃあ皆で食べよう」

「毎日社食なんですか?なら私明日お弁当作りましょうか?」

「本当?じゃあお願いしちゃおうかな」

「……」



氷室さんが異動してきて、二日目の昼。
まだ勤務時間中にも関わらず、今日もその姿は女性社員たちに囲まれている。



必死に自分を推す女子たちに、仕事をしながらそれをにこにこと見つめる氷室さん。



(…ていうか仕事…)



それを横目で見ながら、私はカチカチとパソコン入力をする。


< 24 / 204 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop