SWEET HOLIC《1》~イケメン専務の甘い独占欲~
SCENE7*秘密のある恋人

ー蘭莉sideー

「飯塚さん…残業?」



「はい…田村さんから…頼まれた報告書の作成…仕上げようと思って」



「ふーん。頑張るね…」


小林先輩と橋口先輩はニヤニヤと笑っていた。

二人の妙な笑いの意味が分からず首を傾げる。



「ねぇ…その変な笑いは何ですか?」



「田村さんがどうして…あんたを指名したか…分かる?」


「いいえ」

私は首を左右に振って、小林先輩に返した。



「…鈍感ね。田村さんはあんたに気があるの!」



「嘘…あの営業成績一番の田村さんが私に?いや…あれは単なる噂で…」


二人は噂じゃないと思っていた。


「あんたが押せば…田村さんは絶対に落ちるよ…勇気を出して…飲みにでも誘ってみれば?」


「そう言われても…」

「頑張りなよ!」


橋口先輩も私を励まして、小林先輩と行ってしまった。


まだまだ、オフィスにはたくさんの社員が残っている。





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