SWEET HOLIC《1》~イケメン専務の甘い独占欲~

ー克己side-

俺を急に呼び出したのは…結生だった。



「俺に何の用だ?」

こいつの用事は分かってるが…一応、訊いてみた。


「…用って分かるだろ?俺の作戦…上手くいったんだろ?」


「まぁな。おかげさまで」


結生の後押しがなければ、今頃はまだ…蘭莉を苛めるだけの毎日が続いていた。



「感謝の意を評して…礼にボトルキープしてやるよ」


「そうか…じゃあ~これをキープ!!」


結生のキープしたいワインは…この店でも高いヴィンテージ物のワインだった。



「おいっ!?少しくらいは遠慮しろよ」


「俺の辞書に遠慮の文字はない」


結生はキャビアと生ハムがのったカナッペを摘まむ。





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