いつも同じ空の下で

出会い



そして、迎えた金曜日――――



いつもの授業を終えて、ユウキと私は部室で着替えて体育館に向かっていた




「明日の練習試合って何時からだっけ?」

「9時に青凌高校の校門前に集合だって」



お互い入念にストレッチをしながら、明日の練習試合の事を確認する

腕をブンブンと回しながら、起きれるかなぁとユウキがぼやいている




青凌高校―――


私立高校で、県内でも私達と同じベスト8に入る高校

去年の先輩も春高予選で、この高校に敗れた

いわば、私達の宿敵でもある


去年古かった校舎を改築して県内でも指折りの超ハイテク設備の整った学校になったとか


さすがは私立・・・・



お金のない、私達の高校とは正反対だ

うちの体育館も結構古いから、時々埃で滑るんだよね




「青凌高校かー。私たちだけかもしれないけどさ、妙にライバル意識あるよね。実際明日は1戦でも負けたくないな!」


そう言って、ぐっと胸の前で拳を作ったユウキに微笑みかける


「あったりまえじゃん!先輩の敵をとらなきゃ!!明日は私もがんがんスパイク打っていくよ~!!」



ユウキの言葉にやる気がムクムクと大きくなり、私も気合を入れた


やっぱり他校との試合は本当に楽しい

自分達の練習の成果が試せるもんね



――――――――
―――・・・・・



その日はいつも以上に気合を入れてユウキと一緒に居残り練習までしたので、家についたのは9時頃だった

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