激甘男子の愛し方
過保護系男子*2

無自覚の自覚‐真子Side‐



「なぁ、真子ちゃん」



「明良君、どうしたの?」



少し長めの前髪から見える目が、あたしを見つめる。



「洸のヤツと、何かあった?」



――ドキッ



「えっ、な、なんで?」



「洸がここ最近元気なくてさ。原因が真子ちゃんと何かあったとしか考えられなくて……」



「どうして?」



「だって、洸の雰囲気が左右される理由、真子ちゃん以外に考えられないし」



そ、そんな断言するとは……




「とにかくさ、なんかあったならあいつどうにかしてやってよ」



「どうにかって……」




「あのままの洸じゃ、なんかウザイし」



うざいって……




< 77 / 339 >

この作品をシェア

pagetop