侍ヴァンパイア
☆第2章☆

ようこそ 魔界へ

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「お母さんは、どうしてお父さんと結婚したの?」


また、幼い頃の記憶ーーー


『ふふふ…っ、どうしてそんな事聞くの?』


エプロンをしたお母さんは、私から見てもとても綺麗で可愛くて、、、自慢のお母さんだった、、、


「お父さんいっつもパチンコばっかりだよ?
お酒の匂いも臭いし、、、何でお父さんなんだろうって思ったからーーー」


子供ながらに、いつも不思議だったんだっけ…
どうして、こんな綺麗で優しいお母さんに、だらしないお父さんなんだ?って、、、


『お父さんは、、、私を、人として接してくれた、初めての人だったから…』



「お母さん!?人じゃないの??」


ニッコリ笑って首をふる、、、


『お母さんはね、、、ちょっと、周りとは違った身体だから、、、』


子供ながらに、それ以上は聞いちゃいけない気がして、、、


黙り込んだ私に、柔らかくて暖かい手でそっと頭を撫で撫でして、


母は後ろから優しく抱きしめてくれた…



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