復讐のkiss

知ってしまった恋心

オシリスが出ていって、

しばらくしてから、私は目を開けた。

・・・さも、

今目が覚めたように。


「…起きたのか?」

私を抱きしめたまま、ラメセスが問いかける。


「・・・あの、ここは?

どうして、私はここに?」

…先ほどの話しには触れることなく、

今の状況を把握すために、ラメセスに聞いた。



「メカアト戦が終わってすぐ、

気を失って倒れたんだ・・・

かなり驚いた…どこか刺されてるんじゃないかと、

気が気じゃなかったんだぞ?」

そう言ったラメセスは、私をギュッと抱きしめた。


「・・・ごめんなさい。

頑張ってたつもりだったんですけど」

胸がキュンとなりながら、

でも申し訳なかった事をラメセスに呟く。


そんな私を見て、

ラメセスは優しい笑みをこぼした。
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