リア恋DASH!

これってフラグ？

ハンDOで、羽鳥が欲しいものあるんだって言って、

２Fフロアでお買い物。

フロアには、沢山のパズルが並んでいた。

「最近ハマってるんだよね。」

そう言って手にとったのは、普通にパズルじゃあなくて、


透明な小さなパーツを組み合わせて、立体を作るブロックみたいなパズル。


「面白い、こんなのあるんだ？」


「結構いいだろう。あと一個で全種類コンプリートするんだ。

　人気で手に入らなくてさ。


　あ～やっぱりここも売り切れかあ。

　ネットで買うしかないな。」


残念そうに見るのは青い林檎。


「これ？」


「うん出来上がって下からライト当てると、

　文字が浮き上がるんだ。

　ちょっといいだろ？」


「へー、メッセージ的な？」


「うん。種類によって違うんだ。

　これは、「SORRY」だったかな。

　この一番人気の　青りんごは

　告白に使うと叶うらしい。」


「へえ？なんて文字が見えるの？」


見本のケースを覗き込みながら、

ため息をつく。


「見たことないけど…


　I　LOVE　YOU…

　だってさ。」


「ふーん、羽鳥も…使うの？」


「使いたかったけど…

　もう、手遅れだから…」


「じゃ、じゃあ、手に入らなくても大丈夫じゃん。」


「そだな、

　これは俺には必要ないものだったのか

　…

　だから手に入らなかったんだな」


羽鳥はうつむきながらじっとケースの青りんごを見つめていた。