キミ想い

STORY05 【目撃と予感】



「お母さん! 録画よろしくねっ」


玄関からリビングにいるお母さんに念押しすると、お母さんの声が聞こえる。


「はいはい。かりんちゃんのお家に迷惑かけないようにね」

「はーい! じゃあいってきます!」


玄関の扉を開けて、夕暮れの街に飛び出した私はかりんの家へと向かった。


最近、かりんは少し元気がない。

初めは気のせいかとも思ったんだけど、どうやら今日は相談があるとかで遊ぶ約束をしていたのだ。

多分、青木君の事だろうと思った。


だから余計に右京には知られたくなかった。


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