愛し*愛しの旦那サマ。

恒例かもしれないこと



「ねぇねぇ、俺って天使だよね?」

「はぁ?」

「キューピッドって天使じゃなかったっけ?あ、神様か」

「知るか」


俺の隣りで、そんなわけのわからない事をいきなり言い出すのは、正午過ぎに、予告どおりDVDとコンビニで買った弁当を持って現れた、相変わらずの塚本潤。

なぜかリビングのソファーに二人並んで座り、塚本が借りて来た海外ドラマをかれこれ二時間以上見ている状態だ……


「おい、じわじわ寄ってくるなよ」

「え~、気のせいでしょ?神にそんな冷たい態度とらないでよ~」

「冷たいも何も気持ち悪い」

「俺を幸代ちゃんだと思ってれば、ノープロブレムでしょ~?」

「思えるか、アホ」


そんな会話をしながら、何でもいいがある意味、こいつには早く落ち着いて欲しいと思う。


こんな姿を幸代に見られたら、また妙な妄想を引き起こしそうだ。



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