捨てる恋愛あれば、拾う恋愛あり。

~1回目のデート

 
***


「……やるわね、琴音」

「え?」

「……正直、そんなにすんなりいくとは思わなかったわ。三浦くんとのこと」


月曜日の仕事帰り、惣介さんと結婚前提にお付き合いすることを叔母に報告に行った。

電話で伝えようかと思ったんだけど、やっぱり直接言うべきだと思った私は、仕事を必死に終わらせて定時ダッシュで叔母の家を訪ねていた。

報告したら、叔母は大きく目を見開いて一言「嘘でしょう?」と言った。

何度も本当だと伝えて、やっと受け入れてくれたようだった。


「……押せ押せだったのは叔母さんでしょ?」

「そうだけど、上手くいくなんて思わないじゃない?普通。現実、お互いが同意してしたお見合いでも、そんなに簡単にいくものじゃないのよ?」

「え?そうなの?お互いに強い結婚願望があっても?」

「人間だもの。性的に受け入れられない、っていうのはあるでしょう?」

「!!そ、それは……」

「ね?」


急にリアルな話を持ち出されて、私は戸惑った。

……やっぱり早まったのかもしれない。

“そういうこと”を全く考えていなかった。

幸せな家庭を作るってことは、子供を作るってことで……“そういうこと”をするってことだ。

……うっ、何かリアルで考えたくない。

 
< 27 / 254 >

この作品をシェア

pagetop