sweet memory
第5章 卒業、そして新たな出逢い

*結婚式




あれから月日が経つのは早いもので、今日は3月3日。
卒業式である。








「あかねちゃーん!りっくーん!」

「あら、花菜」

「卒業おめでとう」

「ありがとう。…でもね、花菜。そんな一生の別れなんかじゃないんだから、泣かなくてもいいのに…」

「だ、だって~…」

「それに、創くんとの新居だって貴女たちのすぐ下の階だから、すぐに会えるわ」







そう。
2週間後には創とあかねが式を挙げることになっており、なんとその新居が今花菜達が住んでいる部屋の真下になるのだ。
どうやら、これから専業主婦になるあかねのためにと、創が用意した新居だった。
そのことに、花菜もつい昨日知らされたのであった。






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