Dearest

7・形作るもの

日に日にラヴへの想いが強まっていくアキ。


ラヴと初めて出会った日からアキはラヴしか見えない。



あれから長い時間が過ぎ去っていたが、時間が経つにつれてラヴの色んな一面を知る度、アキの想いは募っていくのだった。




「ラヴ、今日ロンドンの街に行かない?」



アキはラヴと片時も離れなかった。

もうそばにいなくては物足りなくて仕方なかったのだ。



「いいですよ。では早速行きますか」

「うん♪」



アキとラヴは施設から出て街へと向かった。



街は車やバス、歩く人々で溢れかえっていた。

時折ラヴに注がれる視線。



「うぅっ…。女の人がみんなラヴを見てホの字になってるよ。…カッコ良すぎだよ、バカラヴ」



アキは少し距離を置いて歩くラヴの横顔に、小さく呟いた。
< 35 / 596 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop