可愛い彼にはご注意を!

次の挨拶は





-そんなこんなで数日後-



柚亜Side




ついこの前、私の両親に挨拶に行ったばかりだけどまたご挨拶の日が来ました。


朝から緊張しっぱなしの私。



でも、その緊張はどこかにすっ飛んでしまったかのように私は目の前の光景に固まっています。




「あら~、貴女が柴崎柚亜ちゃんね?」

「は、はい・・・。」

「やだ、お肌すべすべじゃない!
どこのボディーソープ使ってるの?それとも、乳液かしら~?
一生触ってたいくらいのすべすべ肌ね~♪」

「確かに健康そうな体をしているな。」

「でしょ~!政明も触ってみなさいよ!!」

「い、いいのか?」




体中をペタペタと触られて私は真っ白。


蓮のご両親に出会ってからずっとこんな調子です。



ど、どうしたら・・・。


そんな二人の態度に見かねてか蓮が庇うように私の前に出た。




「母さん、それ以上触ったら怒るよ。
父さんもドサクサにまぎれて肌を触らない。分かった?」




蓮の口から出たのはいつもの可愛い声では無くて底冷えするくらいに冷たくて低い声だった。


どうしたんだろう・・・蓮?




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