悪魔なキミと愛契約~守るべきもの~

ルカのライバル!?



翌日、本当にルカは自宅まで迎えに来た。


だけど……。


あの黒い車で。ではなく、なんと歩いて来たんだ。


あのルカが、シキの運転する車に乗らず自ら歩いて来たんだよ?


驚きを隠せず、制服姿のルカが玄関に現れた瞬間、目も口も丸くポカンと開けて固まってしまった。


突然のイケメンの訪問に、お母さんも目を丸くして固まっている。


「……え?なに?ひとりで歩いてきたの?」


玄関で佇んでルカに聞くと、ルカは首元のネクタイを緩めながら顔を歪めた。


「途中まで車で来たが、無理矢理降りた」


無理矢理降りたって……。


「ちょ、ちょちょちょちょ」


あたしがルカと普通に会話をしていると、後ろからお母さんがあたしの腕を掴んだ。




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