レンタル彼氏を使ってみました(仮)
三日目

〜最後の時間〜




小鳥のさえずりで目が覚めた。


首元にガッツリ腕が掛かってる。



「起きてよ」


「あと、もうちょっと……」



するとさらに近づいて、胸元に顔をうずめてきた。



少し見下げると視界は彼のブラウンの髪。



触りたい衝動に駆られ、彼の柔らかそうな髪に触れる。



「触んな。くすぐったい」


「だったら、起きてよ」


「んー」



もぞもぞと布団の中で動くだけで起きる気はなさそうだ。



彼のコレは素なのか演技なのか……



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