Kissから始めよう

何も言わず、走る車から外を眺めていた。

世間は年末。
そして今日は土曜日。

慌ただしく感じるはずの1日がユックリと過ぎて行くみたいだった。


「どこに行くの?とか聞かないんだな。」


信号で止まった時、そう課長は言った。
こっちを見て笑っていた。


「え?聞いた方が良かったんですか?」

「ぷっ、そうじゃないよ。いちいちツボだなぁ、和佳奈の言うこと。」


「だって・・・」


・・・慣れてないんですもん。
デートも。
恋愛も。


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