君はガラスの靴を置いていく

└ふたりの関係





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それから数日が過ぎて、俺は増田の家に向かっていた。どうやらそこにまるも居るらしい。


『おー。宮澤!ガリガリ君売ってた?』


何故か来る途中にアイスを頼まれた。仕方ないから買ってきたけど倍のお金請求してやる。


『つーか、なにその頭』

コンビニの袋を机に置いた後、俺の目線は増田の髪の毛へ。


『夏休み限定の髪色らしいよ?これでナンパするんだって』


まるが早速アイスを食べながら言った。

増田の髪の毛は引くぐらいの金髪で、最近は日サロにも通ってるらしい。

俺にはその終着点が全く分からないけど。


でもやっぱりいつものこのメンバーは安心する。
増田の部屋にはエアコンも付いてるし漫画も沢山あるから何時間でも居れるって感じ。



『ってかこの前の祭り、お前の事探したけど見つからなかったよ?電話しても全然出ねーし』


増田の奴、まじで俺達の事探してたんだ。電話も確かに鳴ってたけど出る訳ないじゃん。

俺は自分の分のアイスを一口食べて、読みたかった漫画を手に取った。そして、




『あ、俺付き合う事になった。千花と』


さりげなく報告すると部屋の空気が一瞬変わった。




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