彼の秘密と彼女の秘密

10



___凛___


2人は着替えて手を繋いで仲良く呉服屋に行こうといている。

嵐はやれやれといった顔をしている。



呉服屋に着くと瑠璃はあれにしようかこれにしようか本気で悩んでいる。
結局瑠璃は、瑠璃色、若草色、紅梅色を選んだ。
僕は、藍海松茶(あいみるちゃ)、青藤を選んだ。
嵐は、千草色、菖蒲色を選んだ。
みんなそれぞれ個性がでるものですねぇ、と関心してしまう。

みんなの買い物を待っていると斉藤から電話が入る。

「昨日の件はそうでしたか。それはこちらでどうにかしましょう。
記者の方はどこと繋がっているかまで確認してください」


「呉服屋さん、この子の分も僕に請求回してくださいね」

「え、凛、悪いからいいよ!!」

「いいえ、今回の件はこちらの失態です。ですから、ね?」

「うーん...わかったよぉ..ありがとう」


< 116 / 254 >

この作品をシェア

pagetop