春河家は今日もドタバタです。

楽しい



「すまんかったな。」


そういいながら、凛香が珍しく頭を下げる。緑涼は、一瞬の間に驚くことが重なりすぎてもはや放心状態。その緑涼の様子を笑いながら見る凛香は・・・


「まぁ、正嗣も言ってなかったようだし、椿達には改めて話すとしよう。ところで、弦九朗。」
「はい。」
「あいつ、ちゃんと仕事しておるのか?」

「ぁ、あの・・・それは・・・」
「その言葉でなんとなくは判った(笑)」


そういうと、凛香はおもむろに立ち上がりいきなりドアを開ける。


「凛香さん!!」
「おお!迷惑掛けてすまなかったのう。」


隼丸と深波以外はみんな開いた口がふさがらない。
そんな彼らの姿を見て凛香は、驚きながらも「そんなに驚く事なのか?」とつぶやく。
そんな時、凛香の視界にふと禮漸と椿が目に入ってきた。
凛香は、まず禮漸の前まで足を進め、そっと首筋に手を当てる。そして、何かを感じ取ると手を首筋から離し・・・

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