流星×零姫―黒龍の寵愛姫―

star10, 初めてのコト








―――一学期があと少しで終わる。




「夏休みに入っても・・・」




今日は終業式、校長が長いスピーチを話している。



その話を聞いているものは少なく、大勢の人は話したり寝ていたりしていた。



そんな中私は、二年の先輩たちの後ろ姿を見ていた。



その先輩とは、黒龍のメンバー。




驚くことに黒龍のメンバーは、この学校の2年生だった。




おまけに、この学校をまとめて仕切っているのが黒龍のメンバー。



それをこの学校に来て、一ヶ月しても存在すら知らなかった自分の無知さに驚きを覚えるほどだった。




幹部の仁と佑の双子は私たちと同学年ということも驚いた。



仁は同じクラスということも、知らなかった。





< 114 / 298 >

この作品をシェア

pagetop