さくらへようこそ

1-5.また会う日まで

それから1週間経った夜のことだった。

いつものメンバーがきて、いつものようにお酒を飲み、美桜が作った料理をつまみながら、今日1日の出来事を話していた時だった。

「あの!」

それまで黙々と料理をしていた輝が突然話しかけてきた。

「はい、何でしょう?」

校長先生がそう聞いた。

美桜とメンバーは輝に注目する。

「実はここにいる皆様に重大発表があります」

輝がそう言ったので、
「さくらちゃん、何か聞いてる?」

工場長が美桜に聞いた。

「いや、知らないです。

と言うか、今初めて聞きました」

美桜は訳がわからないと言うように首を傾げた。
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