あなたなんて、大嫌い

大槻先輩Side



こんなにも守ってあげたい子ができたのは初めてだった


思えば、初めて屋上で会ったあの時から、千里ちゃんに惹かれていたのかもしれない


感情を押し殺すのは得意だと言った千里ちゃんの、笑顔を見たいと思った


前の彼がどんな子だったのか知らないけど、俺はそいつみたいに千里ちゃんを泣かせたりしない


千里ちゃんにうざいって思われるぐらい『好き』って伝えるし、千里ちゃんに呆れられるぐらいずっと傍にいたい


そして誰よりも近くで、千里ちゃんの笑顔を見ていたい



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