優雅に舞う天使と花(加筆修正版:更新中)

花の想いが通じた夜


駅とは全く違う方向へと走っていた

赤羽さんの車は

ある高層マンションらしき建物の

地下駐車場に停められた。


赤羽さんにピシャリと言われてから

顔が見れずに俯いたままの私に

「…篠村着いた…降りるぞ。」

すべての荷物を持った赤羽さんは

強引に私を助手席から降ろして

ドアと鍵をロックすると

片方の手で私の腕を引っ張ったまま

開いたエレベーターに乗り込むと

マンションの10階に到着した。


「…降りるぞ。」

再び赤羽さんに引っ張られたまま

突き当たりの角部屋へ進んだ。

「…あっ、赤羽さん…ここは?」

ドアの鍵を開ける赤羽さんに

やっと口を開く事が出来ても

「…いいから早く入れ。」

と、全く答えて貰えず

私は言われるがまま

強引に開いたドアの中に押し込まれた。




< 64 / 142 >

この作品をシェア

pagetop