カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~

逸希sideー

莉那のキモチを知って、思わずキスをして、そのまま抱いてしまった。


俺達は幼なじみに戻れないまま…朝が来た。


俺が目覚める頃には莉那の姿はなかった。彼女が寝ていた場所は温かいし、残り香が漂う。


――――――俺は莉那を抱いてしまったコトに後悔した・・・



忘れていたはずの恋情が俺の胸を掻き毟った。


苦しかったはずの想い。


莉那に似た女と付き合い、その苦しさから逃れていた。


13年間ずっと…俺はーーー・・・


伝えたい言葉を何度も言ったが・・・



一つだけ嘘を言った。



一晩ではなく、ずっと俺だけのモノになって欲しかった。

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