青春時代!

部活動開始!




「マネージャー部とは、青聖中の9種類の部活とは別ジャンルの部活です」

カッカッ


「青聖中の9種類の部活がどこもいい成績を過去に残してきているのは、マネージャー部のおかげだとも言われています。」

カッカッ

先生が黒板にチョークを走らせながら話をすすめる


「主に私達マネ部の仕事は

部室の掃除・選手(部員)への差し入れ・マネージャー用の日誌付けなどです。」


青春だぁぁ...☆


何故か顔にモザイクのかかった男子に、自分がタオルを差し入れる姿が頭にうかんだ



「それでは....これからそれぞれの部活の説明会に行ってください」


え、超イキナリ!


「きっとどの部員もマネージャーに期待していると思われます。自己紹介を忘れずに。」


期待されててこれ(私)じゃあ困るよね。。

しかもまた自己紹介!?



「それでは....まず、

バスケ・サッカー・野球は1階のクラス

弓道・剣道・卓球はこの階の突き当たり

バレー・陸上は西側の校舎

吹奏楽は、ここの隣の隣ですね」



バスケと野球ってことは....

雷とここちゃんと一緒に行ける!


でも、雪と嵐と道って、やばくない?


きっと雪も嵐は苦手なタイプだと思うし



道なんか大嫌いだし、嵐も道のこと大嫌いだし....



ガララッ



「お先」


ひとこと残して筆記用具を持って嵐は行ってしまった


なぜか私がホッとしていた



「「じゃあ、またね!愛!」」

道と雪は声を揃えて私に手を振った


2人揃うと、色白コンビだ!

でも、2人面識あるのかな....?



「道?ちゃんだよね~よろしくね」


「こちらこそよろしく☆道でいいよ!」


「ありがとう!私の事も雪って呼んで!」



漫画のワンシーンみたいな友達の作り方だな....すごい。


2人は話しながら教室を出た



続いてポロ、虹ちゃんと霞ちゃんも
出ていった




「あ~いっ♪」

ギュッ


抱きしめられた背中を振り返ると


「雷~!」

その後ろにここちゃんがファイルを抱えてニコッとしてた


「一緒に行こう~!」

ここちゃんの優しい笑顔と声


「あー緊張するっっ」

雷の変わってない雰囲気に、

落ち着くなって思った



「あれ、2人って面識あるの?」



「そーいえば....ないよね!」

雷はここちゃんの顔を見て答えた


「うん!そうだね~じゃあ、よろしくね!雷ちゃん!」


「雷でいいよ!よろしく!ここちゃん!

愛に繋がれた友達って事で☆」



私が心のことをここちゃん、と呼ぶのはなぜか、あまり覚えてないけど


雷とここちゃんのあまりの打ち解けの良さと速さに私も笑顔になってた


「どうして、ここちゃんは野球部なの?」

私が聞くと、んーとねーとここちゃん。


「野球自体、一家で大好きで。でも、ウチの学校、野球部は男子限定だから、マネージャーとしてなら、って!」


すごくちゃんとした理由でここちゃんっぽいなーと思った



「雷はどうしてバスケ部に希望したの?」



「それはね~........」


少し間が空いた



「いづれ分かる事!」


悲しい笑を浮かべて雷はこっちを向いた



「あ、ついたついた」


雷の声に前を見ると野太い男子の声がわーわー響いてた。



きっと、その時


3人同じ顔してたと思う


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