海辺で恋するシンデレラ ~ Side story ~

恋は何処から?


翌日、俺は結城と待ち合わせをして

サンゴちゃんのアパートに来た。


流石に、女性の部屋ということもあって

結城だけ部屋に入り、俺はアパートの前でバイクに体を預けながら

外で待っている。


暫くして、紙バッグにいろいろ着替えなどを入れて出てきた。




「お待たせしました」

「ごめんね。任せっきりにしちゃって」

「いえ」



まだ俺に対して、警戒しているのか

それとも、これから親友が待つ病院に行くために緊張しているのか

どちらかは分からないが、彼女は短く答え顔は強ばったままだ。



「じゃ、行こうか」

「はい」

< 40 / 124 >

この作品をシェア

pagetop