君はガラスの靴を置いていく

└甘い誘惑





-------------------------------------------
--------------------------



その後、嫌というほど海で遊んで気付くと周りの人もまばらになっていた。

結局増田は後輩と遊べて満足したのか新しい出会いにこぎ着ける事は出来なかった。そして今は帰る準備中。



『んで?チャラ男とはどうなった訳?』

数時間振りに戻ってきた明日香は既に荷物をまとめている。明日香が誰とどうなろうが関係ないけど、何故か数メートル先でチャラ男が待機してるから気になった。


『まぁまぁかな。あ、私帰り車で帰るから。
なんか送ってくついでにご飯でも行こうって』

だから明日香を待ってるのか。

ご飯を食べて、その後笑顔でさようならって訳じゃないだろうな。向こうは多分その気だし、明日香も分かってて車に乗る。


『………気を付けろよ』

『えー心配してくれんの?
なんかみやらしくなーい』


心配はしてないけど、変な事に巻き込まれなきゃいいと思ってるだけ。体目的だけならいいけど、
世の中には危ない奴も居るから。


『大丈夫だよっ!やばいと思ったらどうにかして逃げるし♪』

明日香はそう言って、チャラ男の元へと走っていった。


まぁ、明日香だって出会ったばかりの男にハマる程バカじゃないだろう。

…………って、俺が言うのはおかしいか。



< 108 / 300 >

この作品をシェア

pagetop